屋根を修繕したいという依頼を受けて現場を見てみると、以前問題が多発した『かわらU』というセメント瓦でした。
これは1990年当時、アスベスト問題からアスベストの含有が基準値以下の製品を開発していた時の瓦です。要するに開発途上だったため耐久性に疑問が残る瓦がメーカーによって生産されていました。
そのためアスベストに代わる繋ぎ材に問題があり、耐久性の弱い製品がいくつも作られて出回りました。その一つがこの瓦です。表面が削られミルフィーユのような脆い状態になってしまってます。さすがにこれでは塗装は不可能…もう葺き替えるしかないですね。